次回予告

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七話はこれにて終了でございます。
今時間をさかのぼってみたのですが、ま、まさか一年かかったり?(@_@;)
全て完結する頃には私初老を迎えてるんじゃ…と思う不安な先行きですネ!←
なにはともあれ、竜彦が主人公の七話、いかがでしたでしょうか。
次は新キャラ、しろ君と黒雨&凪コンビのターンです。
新キャラ出す癖になんでそっちがメインなんだよとは思いますが
またお付き合いして頂けると幸いです(*^_^*)


ちょっと本編では伝えきれない説明的な竜彦の人物考察を下記に。
お暇な時にでも読んで頂けたら嬉しいです(>_<)

・辻竜彦人物考察

竜彦は表面上、優しく、平和・博愛主義のような印象を受けますが、
それは裏を返せば誰かを傷つける事を恐れているという事と一緒なんですよね。
ホントは言わなきゃいけない事ややりたい事があっても
目的の為に何かを犠牲にするという勇気が竜彦にはありません。

なら『何も変わらなければいい』『変わってないように装えばいい』と思ってしまう。
だから実験の被験体にされていた事実も、姉の葉織が知ったら絶対に傷つくような事も
自分の中で処理して解決しようとしてしまう。
姉の目的が分かっているけれど、利用されている事実は彼女を傷つけるので
あえて知らないふりをする、いうなればズルイ所がある。

でも隠していた事実は結局姉を苦しめるし、自分が知らないふりをしたせいで何も解決しない。
それがリンネと出逢い、最初は『日常を変えてしまう存在』としてまた自分の中だけで解決しようと思うも、
真実を知って自分のズルさを顕著に自覚してしまう結果となる。
彼女を解放しようとした母と父と違って、何も変わらない事を望む竜彦。

『真実と向き合えず、今を変えられない、現状を壊す勇気が足りない』

そんな竜彦の成長物語のようになりましたが、ここまでお付き合いくださってありがとうございました。


  作者:奈秋